9月6日、三浦半島某所の湿地でミズオオバコが開花しました。
ここは横須賀市の公園で 、水田・湿地の再生・保全が行われている場所です。
ミズオオバコが咲いた湿地は2年ほど前から刈り払いや耕耘を行い、数十年耕作が行われていなかった水田跡を水田状の湿地に復元した場所です。8月上旬にミズオオバコがあるとの朗報をいただき注目していましたが、ミズオオバコは1株だけ、しかも一日花とあって花を見るタイミングがありませんでした。でも、9月5日は水面上に蕾が出ていました。
そして9月6日の午前8時過ぎ。まだ蕾の状態でしたが、約1時間後に開花しました。
ミズオオバコは神奈川県レッドリスト(絶滅の恐れがある生物のリスト)で絶滅ⅠB類(近い将来における絶滅の危険性が高い種)にランクされています。
三浦半島に現存するミズオオバコは、この1株だけとのことです。この株は、これまでに5つの花を咲かせ実を付けました。そのうちの1つは3裂し(3つに裂けて)種子を水中に散布した模様です。来年はたくさんのミズオオバコが生えることに期待して見守りたいです。