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観察記録

オオバヤシャブシの実とマヒワ

1月9日の朝、湘南国際村めぐりの森で冬鳥のマヒワの群を観察しました。

マヒワは数十羽でオオバヤシャブシの木に群がっていました。マヒワの目的は球果(きゅうか)と呼ばれるオオバヤシャブシの松ぼっくりのような実です。

オオバヤシャブシの球果
オオバヤシャブシに群がるマヒワ(1月9日)

マヒワたちは先のとがった嘴で球果の隙間から種子を取り出して食べるのに夢中でした。ここにはオオバヤシャブシがたくさんあるので少し前から滞在しているようです。

オオバヤシャブシの種子を食べるマヒワの雄(1月14日)

オオバヤシャブシは伊豆七島などでは火山地帯に生えるパイオニア植物(やせ地に最初に生えてくる先駆者)として知られています。湘南国際村はかつてゴルフ場として表土を削られた場所なのでオオバヤシャブシをはじめ、アカメガシワやカラスザンショウなどのパイオニア植物が多く見られます。

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観察記録

小春日の越冬蝶

11月26日 横須賀市芦名の谷戸「風早」で日向ぼっこをしながらお昼ご飯を食べていたら、蝶が次々と現れて林縁にとまりました。

アカタテハとムラサキツバメは地上から1mほどの高さの葉の上で翅(はね)を広げてひなたぼっこ。クロコノマチョウは林縁の地上で翅を閉じたままでした。

アオキの葉の上で日光浴するアカタテハ
イヌビワの葉の上で翅を広げるムラサキツバメ

また別の日(11月30日)には同じ場所にウラギンシジミとテングチョウもやって来ました。

翅を広げて日光浴するウラギンシジミ

ここは日陰が多い谷戸なので蝶が日光浴する良い場所が限られているのかもしれません。今回観察した蝶はみな成虫で冬を越す蝶です。もう少し寒くなると見かける機会がずっと少なくなります。そしてまた3月ごろになると見かける機会が多くなります。

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観察記録

道端のカラスノゴマ

11月17日 車で通りかかった横須賀市田浦大作町で変わった実を付けた草を見つけました。と言ってもすっかり葉を落としていましたが、その特徴からカラスノゴマと分かりました。カラスノゴマは少し珍しい植物ですが、ここでは道路脇のアスファルト上に堆積した土の上に十数本が生えていました。

たくさんの実を付けた道端のカラスノゴマ

花の時期は9月から10月ですが、探してみたら1輪だけ咲き残っていました。種はいっぱいあるのできっと来年も生えてくると思います。

ひとつだけ残っていたカラスノゴマの花(11月17日 田浦大作町)



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コラム

空飛ぶキジョランの種

11月11日、大楠山の北に谷でキジョランの実を拾いました。キジョランはガガイモ科のツル植物です。
拾ったキジョランの実は裂けていて中から白い冠毛を持った種がたくさんこぼれ出ていました。

冠毛のついた種が出てきたキジョランの実

その一つをつまんで空中に放すとフワリと宙に浮いて、そよ風に乗って飛んで行き、大楠山の山頂方向に消えていきました。

キジョランの種は扁平でとても軽く、そこに付いている冠毛はとてもふんわりしています。
秋から冬には同じように冠毛を持ったテイカカズラの種を地上によく見ますが、キジョランの実はテイカカズラの実よりもずっと軽くできています。
私はキジョランのツルの下でその種を見たことがありません。ほとんど全ての種が風で遠くに飛ばされてしまうのです。

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自然観察会の報告

観察会報告 晩秋の花 11月14日 

十三峠から望む横須賀港

天候:晴れ  参加者:8人
コース:JR田浦駅10:00~長善寺~大田坂~十三峠~塚山公園~逸見駅14:30

 田浦の街の和菓子屋さんに立ち寄ってから、十三峠に向かいました。この和菓子屋さんは後継者がなく近く廃業してしまうそうです。
 浦賀道の難所とされていた十三峠に登る大田坂も今は、舗装されて道の脇には外来種のトキワツユクサが目立ちました。

今は舗装されている大田坂の階段

 十三峠にもペラペラヨメナヒメツルソバなどの外来種が見られましたが、徐々にシロヨメナ、タイアザミ、コウヤボウキなど昔からこの道にあったと思われる花が見られるようになりました。

県立塚山公園の領域に入ると更に花が多く、他では見られなくなってしまったアキノキリンソウをはじめ、ツリガネニンジン、アキノタムラソウ、キッコウハグマなどが多く咲いていました。

三浦半島の各地で少なくなったツリガネニンジンもここにはたくさんありました。

 晩秋の花も終盤で、公園の一部では草刈りも始まったようで、草花の成長に合わせて草刈りを行っている公園の管理が見て取れました。







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自然観察会の報告

晩秋のバッタ

11月2日、横須賀市池上で草刈りを行いました。ハンマーナイフ(草刈り機)を使うとその振動に驚いて出てきたのは、たくさんのバッタたちでした。刈った草はチカラシバ、セイタカアワダチソウ、セイバンモロコシなどです。


 コバネイナゴ、クビキリギス、ツユムシが多く、次々と飛翔して逃げました。

ススキにとまったコバネイナゴ
大アゴの朱いクビキリギス
チカラシバの穂のフサフサに苦戦するツユムシ

谷戸の田んぼなどで見られるハネナガイナゴやセスジツユムシがいなかったのは環境のせいか或いは時期のせいかもしれません。
 そのほかにツチイナゴ、オンブバッタ、ショウリョウバッタモドキ、クサキリも少数が見られました。

ブルブルと音を立てて翅を震わせるツチイナゴ
ショウリョウバッタモドキは2・3匹
1匹だけ見られたクサキリ

夕方には気温が低くなり、バッタたちが草刈り機に巻き込まれそうなので、草刈り作業を中断しました。

ススキなど一部を島状に残しておきました。

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自然観察会のお知らせ

自然観察会 晩秋の草花 11月14日(土) 申込制

集合:午前10時 JR田浦駅西口駅前広場

解散:午後2時30分頃 京浜急行 逸見駅

 横須賀の港を見下ろす十三峠は旧浦賀道の中で難所とされていた山道です。現在は自動車も通りますが、道幅は変わらず昔の面影を残しています。十三峠から塚山公園には今は少なくなった草花も多く、特に秋にはツリガネニンジン、アキノタムラソウ、ホトトギス、アキノキリンソウ、キッコウハグマなどの花が見られます。公園での野草の管理法も探りましょう。

コース:JR田浦駅…長善寺…大田坂…十三峠…塚山公園…京急 逸見駅

申し込みは鈴木茂也(shigeya@mqj.biglobe.ne.jp)あてに件名「自然観察会11/14」として、参加者の氏名・年齢・住所を明記して下さい。