9月13日、横須賀市野比かがみ田にて大きなオタマジャクシを見つけました。大きさはウシガエル級ですが、体の透き通り具合や目の離れ具合から、アマガエルであると思われます。
両生類は卵から幼生、幼体へと短い期間にどんどん体の形が変わってきます。これを変態と言いますが、どう変態するかは卵の発生のときに決まっています。中学高校の生物の資料集に、カエルやイモリの卵の一部分を切り取って別の卵に移植したりして、本来頭になる部分を2つにしてみたり、他の器官になる部分を削ったりしてへんてこな幼生を意図的に作り出す実験が掲載されていると思います。勝手に奇形ができてしまっては種の存続に関わりますので、通常はあり得ないことですが、まれに野外でも卵が傷ついたりしておかしな幼生が生まれることがあります。
おそらくこの個体は、オタマジャクシからカエルへと変態するスイッチを失って、ただひたすらに大きくなり続けているのだと思います。
ところで、ペットでも人気のウーパールーパー(アホロートル)も、じつは幼生の形のまま大きくなります。本来はイモリやサンショウウオのように、大人になるとエラがなくなって肺呼吸になるはずですが、ウーパールーパーの場合は幼生の形のまま大人になり、ちゃんと卵も産みます。これを幼形成熟と言います。環境条件によっては、ウーパールーパーもちゃんとエラがなくなってイモリのような形へと変態することがあります。
さて、まんまるオタマの行く末やいかに!?