カテゴリー
観察記録

まんまるオタマ

9月13日、横須賀市野比かがみ田にて大きなオタマジャクシを見つけました。大きさはウシガエル級ですが、体の透き通り具合や目の離れ具合から、アマガエルであると思われます。

DSC_1604

両生類は卵から幼生、幼体へと短い期間にどんどん体の形が変わってきます。これを変態と言いますが、どう変態するかは卵の発生のときに決まっています。中学高校の生物の資料集に、カエルやイモリの卵の一部分を切り取って別の卵に移植したりして、本来頭になる部分を2つにしてみたり、他の器官になる部分を削ったりしてへんてこな幼生を意図的に作り出す実験が掲載されていると思います。勝手に奇形ができてしまっては種の存続に関わりますので、通常はあり得ないことですが、まれに野外でも卵が傷ついたりしておかしな幼生が生まれることがあります。

おそらくこの個体は、オタマジャクシからカエルへと変態するスイッチを失って、ただひたすらに大きくなり続けているのだと思います。

ところで、ペットでも人気のウーパールーパー(アホロートル)も、じつは幼生の形のまま大きくなります。本来はイモリやサンショウウオのように、大人になるとエラがなくなって肺呼吸になるはずですが、ウーパールーパーの場合は幼生の形のまま大人になり、ちゃんと卵も産みます。これを幼形成熟と言います。環境条件によっては、ウーパールーパーもちゃんとエラがなくなってイモリのような形へと変態することがあります。

DSC_1484

さて、まんまるオタマの行く末やいかに!?

カテゴリー
自然観察会の報告

観察会報告 晩秋の花 11月14日 

十三峠から望む横須賀港

天候:晴れ  参加者:8人
コース:JR田浦駅10:00~長善寺~大田坂~十三峠~塚山公園~逸見駅14:30

 田浦の街の和菓子屋さんに立ち寄ってから、十三峠に向かいました。この和菓子屋さんは後継者がなく近く廃業してしまうそうです。
 浦賀道の難所とされていた十三峠に登る大田坂も今は、舗装されて道の脇には外来種のトキワツユクサが目立ちました。

今は舗装されている大田坂の階段

 十三峠にもペラペラヨメナヒメツルソバなどの外来種が見られましたが、徐々にシロヨメナ、タイアザミ、コウヤボウキなど昔からこの道にあったと思われる花が見られるようになりました。

県立塚山公園の領域に入ると更に花が多く、他では見られなくなってしまったアキノキリンソウをはじめ、ツリガネニンジン、アキノタムラソウ、キッコウハグマなどが多く咲いていました。

三浦半島の各地で少なくなったツリガネニンジンもここにはたくさんありました。

 晩秋の花も終盤で、公園の一部では草刈りも始まったようで、草花の成長に合わせて草刈りを行っている公園の管理が見て取れました。







カテゴリー
自然観察会の報告

晩秋のバッタ

11月2日、横須賀市池上で草刈りを行いました。ハンマーナイフ(草刈り機)を使うとその振動に驚いて出てきたのは、たくさんのバッタたちでした。刈った草はチカラシバ、セイタカアワダチソウ、セイバンモロコシなどです。


 コバネイナゴ、クビキリギス、ツユムシが多く、次々と飛翔して逃げました。

ススキにとまったコバネイナゴ
大アゴの朱いクビキリギス
チカラシバの穂のフサフサに苦戦するツユムシ

谷戸の田んぼなどで見られるハネナガイナゴやセスジツユムシがいなかったのは環境のせいか或いは時期のせいかもしれません。
 そのほかにツチイナゴ、オンブバッタ、ショウリョウバッタモドキ、クサキリも少数が見られました。

ブルブルと音を立てて翅を震わせるツチイナゴ
ショウリョウバッタモドキは2・3匹
1匹だけ見られたクサキリ

夕方には気温が低くなり、バッタたちが草刈り機に巻き込まれそうなので、草刈り作業を中断しました。

ススキなど一部を島状に残しておきました。

カテゴリー
自然観察会のお知らせ

自然観察会 晩秋の草花 11月14日(土) 申込制

集合:午前10時 JR田浦駅西口駅前広場

解散:午後2時30分頃 京浜急行 逸見駅

 横須賀の港を見下ろす十三峠は旧浦賀道の中で難所とされていた山道です。現在は自動車も通りますが、道幅は変わらず昔の面影を残しています。十三峠から塚山公園には今は少なくなった草花も多く、特に秋にはツリガネニンジン、アキノタムラソウ、ホトトギス、アキノキリンソウ、キッコウハグマなどの花が見られます。公園での野草の管理法も探りましょう。

コース:JR田浦駅…長善寺…大田坂…十三峠…塚山公園…京急 逸見駅

申し込みは鈴木茂也(shigeya@mqj.biglobe.ne.jp)あてに件名「自然観察会11/14」として、参加者の氏名・年齢・住所を明記して下さい。

カテゴリー
自然観察会のお知らせ

10月 タカの絶滅危惧種”サシバ”を観察する!バードウォッチング体験

予約方法

シテコベからお申し込みください。

日時

時間:9:00〜12:00ごろを予定
集合:湘南国際村センターバス停
(バスはJR逗子駅東口1番乗り場8:30発、京急逗子・葉山駅南口1番乗り場8:32発、汐入駅8:09発「湘南国際村センター前」行きにご乗車ください)

※駐車場はコロナの関係で閉鎖されていますのでご注意ください。

持ち物:水筒、帽子、あれば双眼鏡かフィールドスコープ
参加費:無料

カテゴリー
コラム

ミズオオバコが開花

9月6日、三浦半島某所の湿地でミズオオバコが開花しました。

ここは横須賀市の公園で 、水田・湿地の再生・保全が行われている場所です。

ミズオオバコが咲いた湿地は2年ほど前から刈り払いや耕耘を行い、数十年耕作が行われていなかった水田跡を水田状の湿地に復元した場所です。8月上旬にミズオオバコがあるとの朗報をいただき注目していましたが、ミズオオバコは1株だけ、しかも一日花とあって花を見るタイミングがありませんでした。でも、9月5日は水面上に蕾が出ていました。

そして9月6日の午前8時過ぎ。まだ蕾の状態でしたが、約1時間後に開花しました。

ミズオオバコは神奈川県レッドリスト(絶滅の恐れがある生物のリスト)で絶滅ⅠB類(近い将来における絶滅の危険性が高い種)にランクされています。

三浦半島に現存するミズオオバコは、この1株だけとのことです。この株は、これまでに5つの花を咲かせ実を付けました。そのうちの1つは3裂し(3つに裂けて)種子を水中に散布した模様です。来年はたくさんのミズオオバコが生えることに期待して見守りたいです。